業務で使う頻度が高い関数に、「IF(イフ)」関数があります。
例えば、
・営業成績が500万以上の社員を抽出する
・テストの成績に合わせてクラス分けをする
など、
一定の条件を満たす場合に行う処理を決める作業に使います。
この設定した条件に対して行う処理のことを「条件分岐」といいます。
「IF(イフ)」関数は条件を複数設定することができるので、
数式が結構複雑になって、後から見返したときにわかりにくい場合があります。
なるべく「シンプル」に表現できるように解説していきます。
□条件分岐を使う
上記でも記載しましたが、
エクセルの関数の中でもかなり使用頻度が高い「IF(イフ)」関数です。
「IF(イフ)」関数は、条件を設定し、条件に該当する場合とそうでない場合に分けて、表示する値を変える関数です。(条件分岐)
英語「IF」は日本語訳で「もし、○○なら」という意味になるので、なんとなくわかる気もします。
「IF(イフ)」関数には、「条件式」「条件式を満たす場合の戻り値」「満たさない場合の戻り値」の3つの引数があります。
数式にするとこんな感んじです↓
それでは、具体的な使い方を記載します。
「年数が2020年に一致する場合のみ“○“を表示」してみます。
①数式を入力
↓
②フィルハンド機能でコピー
↓
③完成
※間違いなく処理ができているかチェックしてみましょう↓
①「Ctrl」+「Shift」+「L」でフィルター機能を設定
↓
②「2020年」をチェック
↓
③全て“○“がついているか確認
※条件式の表示方法例も一緒に記載します
・「=」:等しい
・「<>」:等しくない
・「>」;〜より大きい
・「<」:〜より小さい
・「>=」:以上(含む)
・「<=」:以下(含む)
□条件式が2つある場合のやり方
上記の内容を踏まえて、少し応用的な使い方をしてみます。
2つ以上条件がある場合のやり方は二つあります。
一つは、「IF(イフ)」関数の中に「IF(イフ)」関数を入れる方法です。
これを、「入れ子構造」と言ったりもします。
もう一つは、「AND(アンド)」関数や「OR(オア)」関数を使った方法です。
「AND(アンド)」関数は、複数の条件式を全て満たしているかを判断します。
「OR(オア)」関数は、いずれかの条件式を満たしているかを判断します。
「入れ子構造」を使った方法は、複雑化しやすく確認しにくいので、「AND(アンド)」関数や「OR(オア)」関数を積極的に使いましょう。
ここでは、こちらを解説していきます。
○「AND(アンド)」関数
「AND(アンド)」関数でよく使うのは、「○○以上△△以下」のような条件の時です。
例えば、「2020年の4月以上9月以下」で設定してみます。
数式だとこんな感じです↓
①数式を入力
↓
②フィルハンド機能でコピー
↓
③完成
○「OR(オア)」関数
「OR(オア)」関数でよく使われるのは、「〇〇もしくは△△」のような条件の時です。
例えば「土曜日もしくは日曜日は“○“にする」で設定してみます。
数式だとこんな感じです↓
①数式を入力
↓
②フィルハンド機能でコピー
↓
③完成
□上達のためのワンポイント:満たさない条件を表現するときは「NOT(ノット)」関数を使う
わかりやすく説明するために、上記の「OR(オア)」関数の条件に満たさない場合という設定で説明します。
土曜日もしくは日曜日以外ということになるので、月曜日〜金曜日の平日ということになります。
この「以外」という事を表す表示に「NOT(ノット)」関数を使います。
数式に表してみます↓
「OR(オア)」関数を「NOT(ノット)」関数を使用して否定するという構図になります。
具体的に
①数式を入れる
↓
②フィルハンド機能でコピー
↓
③完成
□まとめ
※「IF(イフ)」関数:条件に合わせて結果を表示する
IF(条件式,一致した場合,一致してない場合)
※「AND(アンド)」関数:全ての条件を満たしている
AND(条件式1,条件式2・・・)
※「OR(オア)」関数:どれかの条件を満たしている
OR(条件式1,条件式2・・・)
※NOT関数:条件を満たしていない
NOT(条件式)