関数を利用して、一致する値によって表示を変える方法を記載します。
これ迄に、
複数シートのデータを一つにまとめたり↓
二つのシートから差異を見つけて表示したり↓
と、二つ以上のシートを比べて何かを作業を行う方法をいくつか解説してきました。
エクセルでは比較したり、置き換えたりする方法がたくさんあり、状況に合わせて使い分ける事ができると、それだけで作業効率がグンっと上がります。
今回は、別のシートを作らずに一致するデータを取得する方法を解説します。
一致させるデータが少ない時は、別シートにマスター表を作らずに、関数のみで分岐処理を作成すると便利です。
□「SWITH(スウィッチ)」関数を活用しよう
「SWITH(スウィッチ)」関数を使って、一致するデータを取得します。
SWITH(スウィッチ)関数はExcel2019で、新しく追加された関数で、条件式の値と戻り値を幾つでも設定できます。
具体的な使い方を説明していきます。
・役職コード(B列)のセルの値が「a」に一致する場合に「部長」と表示
・役職コード(B列)のセルの値が「b」に一致する場合に「次長」と表示
・役職コード(B列)のセルの値がどれにも一致しない場合に「ー」と表示
以上の3つの条件で数式を設定します。
数式はこうなります↓
※注意点として、
Excel2016以前のバージョンの場合は、「SWITH(スウィッチ)」関数がありませんので、「IF(イフ)」関数の中に「IF(イフ)」関数を入れて数式を作る必要があります。
こんな感じです↓
①「C2」セルに数式を入力
=SWITCH(B2,“A“,“部長”,“B“,“次長“,“ー“)
↓
②フィルハンドをダブルクリックでコピー
↓
③完成
□まとめ
※SWITH(スウィッチ)関数:それぞれの値に一致するかで別々の結果を返す
=SWITH(式,値1,結果1,値2,結果2・・・・・規定値)
複数の「値」のうち、最初に一致した値に対応する「結果」を返す