「HLOOKUP(エイチルックアップ)」関数を使って、別表からデータを取得する方法を解説します。
こんな人におすすめ↓
※従業員の勤務時間を管理した表を作成したい。
※曜日ごとに「始業時間」と「終了時間」を記載した営業カレンダー表を作成したい。
□「VLOOKUP(ブイルックアップ)」関数との違い
前回、「VLOOKUP(ブイルックアップ)」関数について解説しましたが、できることは基本的に同じです。
違いは、マスターデータの検索方向です。
VLOOKUPの「V」は「Vertical(垂直)」を表しているので、縦方向に(行方向)に検索したい場合に使います。
例えば、
商品マスターや社員マスターなどは、縦方向(行方向)にデータを管理することが多いです。
それに比べて、
HLOOKUPの「H」は「Horizonatal(水平)」を表しているので、横方向に(列方向)に検索したい場合に使います。
例えば、
年月や曜日などの時間軸で管理する場合などは、横方向(列方向)に検索したい場合に使います。
□曜日ごとに「始業時間」と「就業時間」を記載したカレンダーを作成する。
今回は、「HLOOKUP(エイチルックアップ)」関数を利用して、
営業時間の「始業時間」と「終業時間」を取得して、営業カレンダーに自動的に反映させていきます。
完成形はこんな感じです↓
手順①:C3セルに数式を記入
※「HLOOKUP(エイチルックアップ)」関数の引数は4つです。
・引数1:探す値(曜日)
→探したい値を選択。
・引数2:範囲(営業時間)
→探しに行く範囲を選択。この範囲の中から探す値を見つけるイメージです。
・引数3:取得列番号(始業時刻行)
→取得したい列番号を指定します。
・引数4:FALSE
↓
手順②:フィルハンドをダブルクリック
↓
手順③:「始業時間」の数式をコピーして「終業時間」のセルに貼り付け
※注意※
この時にそのままコピーしてしまうと、数式がずれてしまいます。
これを防ぐために、「$(ドル)」マークを活用します。
引数1(B3)と引数2(G2:M4)に「$(ドル)」マークをつけます。
引数3を「3」に修正
↓
手順④:フィルハンドをダブルクリック
↓
完成
□まとめ
※「HLOOKUP(エイチルックアップ)」関数:別表からデータを持ってくる(横方向)
=HLOOKUP(検索値,別表の範囲,行番号,検索の型)
→「検索値」のデータを「別表の範囲」の中で横方向に検索し、見つかったら「行番号」の値を取得する。
※4つ目の引数は「TRUE」か「FALSE」のどちらかを指定
TRUE:近い値を検索(類似一致)
FALSE:正確な値を検索(完全一致)
特に気にせずに、「FALSE」を指定する。