今回は、エクセルでできるPPM分析について解説します。
(プロダクト・ポートフォリオ・マネージメント)
こんな人にオススメ↓
※商品企画部門などで、新商品を企画する人
この記事でわかること↓
※PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネージメント)分析の考え方
※エクセルで分析するやり方(具体事例)
→バブルチャート作成方法
□PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネージメント)分析とは
商品がライフサイクルのどの段階にあるかを判定する分析方法です。
例えば、
下の表のようなデータがあるとします。↓
2016年~2020年までのある商品の販売データを「シェア率」「売上げ伸び率」「売上金額」の3つのカテゴリーに分けてまとめています。
このデータをもとに、PPM分析を行うとこんな感じになります↓
このグラフをからわかる分析結果は、
①商品の販売開始時はデータが左下にあり(2016年)、そこから徐々にデータが右上に上がっており、かつ円も大きくなっている為(2018年~2019年)、販売が軌道に乗っていることがわかる。
②最新のデータでは(2020年)、円が小さくなり、位置が左下に戻ってきている為、今後の販売を見直す必要がある。
→販売停止?継続?新商品の立ち上げ?等、、、。
このように、データをグラフ化して「4つの領域」に分類することで、現在の商品が市場においてどのようなポジションにあるかを判定します。
「4つの領域」の考え方↓
□エクセルでPPM分析を行うの具体的な方法
上記の内容を踏まえて、具体的にPPM分析を行う手順を解説します。
以下の手順に沿って解説していきます。↓
①分析用データを準備
②バブルチャートを作成
③作成したバブルチャートを整える3つの方法
・凡例を表示
・「タイトル」や「軸」などのラベルを表示
・データラベルを表示
①分析用データを準備
ここでは例題として適当にデータを作成してます。↓
ここから以下「3つの項目」を追加します。
・各製品のマーケットシェア率(「C列」-「D列」)
・各製品の売上げ伸び率(「C列」/「B列」-1)
・各製品の直近12か月の売上げ合計(「C列」と同じ)
追加した3つの項目が重要になります。
②バブルチャートを作成する
バブルチャートを作成するには3つの列を含むセルを範囲指定します。
手順①:範囲指定
↓
手順②:「挿入」タブからグラフを選択
↓
完成
③作成したバブルチャートを整える3つの方法
・凡例を表示
手順①:作成したグラフ選択して、グラフ要素を追加を選択
↓
手順②:「グラフのデザイン」から「データの選択」を選択
↓
手順③:「編集」を選択
↓
手順④:「系列の編集」の「系列名」に「G1」セルを入力
↓
完成
・「タイトル」や「軸」などのラベルを表示
グラフツールの「クイックレイアウト」タブを使って整えます。
(一瞬です)
・データラベルを表示する
バブルチャートでは、X軸、Y軸ともに数値であるため、一つ一つのバブルが何を指しているかわかりません。
そこで、データラベルを活用して名前を表示させます。
手順①:「グラフの要素を追加」から「データラベル」の「中央」を選択
↓
手順②:表示された値を2回クリックして「セルの選択」を選択
↓
手順③:対象のセルを選択(今回は「A7」を選択)
↓
手順④:残りのバブルも同様に手順②~③を繰り返す。
↓
完成
□まとめ
※PPM分析とは
商品がライフサイクルのどの段階にあるかを判定する分析方法
※バブルチャートを作成
「マーケットシェア率」「売上げ伸び率」「売り上げ合計」の3項目から作成
※バブルチャートを見栄え良く整える3つのポイント
・凡例を表示
・「タイトル」や「軸」などのラベルを表示
・データラベルを表示